2025-12-18
Events&Community: はなびAI株式会社、Robot Innovation Week 2025 来場のご報告
Physical AI時代のロボット開発新戦略に関する技術動向を整理。
Robot Innovation Week 2025

2025年12月18日

はなびAI株式会社

はなびAI株式会社(本社:東京都、代表取締役:佐野煌、以下 当社)は、2025年12月16日から12月18日に秋葉原UDXで開催された Robot Innovation Week 2025 に来場し、ロボット開発の最新動向に関する情報収集ならびに関係者との技術交流を行いましたのでお知らせいたします。

Robot Innovation Week 2025 は、Physical AI時代のロボット開発新戦略をテーマに、複数のカンファレンスおよび特別講座、展示を通じて、開発者と事業者が知見を共有する技術交流イベントです。主催はTechShare株式会社であり、会期中はUnitree Developer Conference、DOBOT User Conference、Learning Robot Conference、AMR UGV Conferenceなどが編成されています。

来場の目的

当社は、ロボットの社会実装を左右する要素が、単体性能の向上だけでなく、開発プロセスの再現性、データ取得と評価、運用設計と保守性、周辺機器を含む統合工程にあると捉えています。今回の来場では、学習ベースの開発手法と現場導入の実務論がどのように整理されつつあるかを確認し、当社の技術基盤構築に反映することを目的としました。

当社視点での要点整理

当社は会場で得られた情報を、次の観点で整理しました。

1. 学習ベース開発の入口はデータ取得の設計で決まる

遠隔操作を含むデータ収集や、模倣学習に向けた収集手法の解像度が上がっており、取得設計と品質管理が開発速度を規定する構図が明確でした。特別講座でも遠隔操作とデータ収集が扱われており、実務としての重要性が裏付けられます。

2. 評価は精度ではなく再現性と回帰検知が中心課題になる

学習や制御が高度化するほど、同一条件での再現と、更新時の回帰を早期に検知する評価設計が不可欠になります。学習系を扱うLearning Robot Conferenceの構成からも、評価と検証の位置付けが強まっていることが読み取れます。

3. 統合の焦点はロボット本体から周辺エコシステムへ拡大している

ロボットアーム、ハンド、ビジョン、搬送系、監視や遠隔運用など、統合対象は多岐にわたり、導入の成否は接続性と運用設計に依存します。AMR UGV Conferenceが搬送、遠隔監視、モバイルマニピュレーションを含めて構成されている点は、この潮流を象徴します。

4. 低コスト自動化とラボ領域は現場実装の主要テーマとして定着している

DOBOT User Conferenceでは、低コストな自動化やラボオートメーションが前面に置かれており、現場側の導入ハードルを下げる設計が継続的に重視されていることを確認しました。

5. 開発者向けプラットフォームの成熟が、導入速度を押し上げる

Unitree Developer Conferenceの構成が示すように、プラットフォーム側が開発手順や学習手法まで含めて提示し始めており、開発者体験の整備が普及を加速させる段階に入っています。

当社の今後の取り組み

当社は、具身知能ロボット向けの「Robot Brain」構想のもと、ロボットの実装および運用を成立させるために必要となる基盤要件について、段階的な整理と検討を進めています。

まず、データ取得から評価に至るまでのプロセスを一連の流れとして捉え、収集、整備、再生、評価、回帰検知といった各工程をどのように接続すべきかについて整理を行い、開発と運用の更新サイクルをより円滑に回すための設計の在り方を検討しています。

また、シミュレーション、学習、検証を反復可能とする計算環境についても、成果物を実機へ安全に展開するために求められる要件や構成を中心に検討を進め、ロボット開発における検証プロセス全体の効率化を目指しています。

さらに、実機運用を見据えた可観測性や保守性についても重要な要素として位置付け、ログや監視、遠隔更新、障害対応といった観点を含め、設計段階からどのように考慮すべきかについて検討を行っています。

今後は、パートナー各社との対話や情報交換を通じて、アーム、搬送、二足、四足といった複数のロボット形態における現場課題を整理し、将来的な検証テーマや協業の可能性について慎重に検討してまいります。

会社概要

会社名:はなびAI株式会社

所在地:東京都

事業内容:ロボット AI ブレイン技術の開発を中心に、エンボディドロボットAIの開発基盤と エコシステムを構築しています

URL:https://www.hanabiai.jp