2026-02-03
Events&Community: はなびAI株式会社、Supercomputing Japan 2026 に参加
2030年を見据えた次世代HPCとAI融合の潮流を調査し、自社開発のHanabiAIエンボディドAIコンピュートプラットフォームの要件定義と改良に反映。
Robot Innovation Week 2025

2026年2月3日

はなびAI株式会社

はなびAI株式会社は、2026年2月2日から3日にタワーホール船堀で開催された「Supercomputing Japan 2026」に参加いたしましたので、お知らせいたします。本参加は、2030年を見据えた次世代HPC(高性能計算)の技術およびアプリケーションの進化を体系的に把握するとともに、AIとHPCの融合が進む中で計算基盤が「技術的に実現できる」段階から「現場で使える、運用できる、拡張できる」段階へ移行するために求められる要件を整理することを目的としております。あわせて、産業界および研究分野の関係者の皆様と意見交換を行い、当社が独自に開発するHanabiAIエンボディドAIコンピュートプラットフォーム(以下、本プラットフォーム)の要件定義、製品企画、検証方針の策定に反映してまいります。

参加背景

Supercomputing Japan 2026 は、次世代HPCに焦点を当てた専門イベントであり、「2030年に向けたアーキテクチャとアプリケーションの展望」を軸に、AIや量子計算などの技術進展を背景としたHPCの構造的変化について議論が行われました。HPCは半導体技術、産業競争力、ならびに「ソブリンAI(Sovereign AI)」といったテーマとの関連性が高まっており、政策、投資、開発支援の動きも変化していることが示されています。

本イベントでは、基調講演、セッション、展示、チュートリアルなど多様な形式を通じて、技術者、研究者、企業実務者が高密度に情報交換できる場が提供され、アーキテクチャ、ソフトウェアスタック、アプリケーションの実装、運用設計といった複数の観点から業界動向を俯瞰する機会となりました。

参加を通じて得られた知見

会期中、当社は「AIとHPCの融合が工程化段階へ進む中で、プラットフォーム側に求められるシステム能力」という観点から視察および意見交換を行い、主に以下の点を把握いたしました。

1. オープンソース基盤の導入負荷と運用コストが顕在化し、融合プラットフォーム需要が加速

会場で複数の出展者ならびに関係者の皆様にヒアリングしたところ、計算基盤は依然としてオープンソースのソフトウェアスタックを前提に自社構築、拡張しているケースが多く、ジョブ投入や資源スケジューリングもコマンドラインとスクリプト中心の運用が相当数残っていることが分かりました。オープンソースは柔軟性と拡張性に優れる一方、実運用では統合、適合、追加開発に多くの工数を要し、立ち上げ難易度が高いこと、さらに経験ある運用および開発人材への依存が大きいことが課題として挙がりました。

また、ワークロードの増大、チーム横断の利用、異種資源の協調利用が常態化するにつれ、継続保守、バージョン更新、障害切り分け、権限と分離管理、安定稼働の担保といった運用負荷が積み上がり、結果として総コストが高止まりしやすい点が顕在化しています。これにより、プラットフォーム化、可視化、運用性を備えた一元計算プラットフォームの重要性が、量産、運用フェーズにおいて一層高まっていることを確認いたしました。

2. 商用プラットフォームは海外ベンダー主導の傾向

「本番運用」や「継続的な提供」を前提とする商用プラットフォーム領域では、導入事例および製品化された形態が海外ベンダーに集中する傾向が見受けられました。その一方で、日本国内の産業ユーザーに向けたローカライズや運用面での要件に対して、選択肢が十分とは言えない場面もあることが示唆されました。こうした状況は、工程的に利用可能で運用可能な自社開発のプラットフォームを整備する必要性を、改めて後押しするものと受け止めております。

3. 方向性の妥当性を再確認し、AI for Scienceの重要性を明確化

意見交換を通じて、当社のプラットフォーム方針が妥当であることを改めて確認いたしました。すなわち、統一的なスケジューリングとオーケストレーションを中核に据え、異種資源と複雑なワークロードに対して再現性、可観測性、拡張性を備えたシステム能力を提供するという方向性です。

また、AI for Science(科学研究を加速するAI)がHPCとAI融合の重要な牽引領域となり得る点について認識が一層明確になりました。本プラットフォームにおいても、HPC計算とAI計算の双方の要求に応えることが、AI for Scienceの発展を支える基盤能力であると捉えております。

まとめ

多くの関係者の皆様との意見交換を通じて、当社が開発するプラットフォームが、汎用HPCおよびAI計算の幅広い利用シーンに適用し得ること、ならびにその前提となる重要な仮説を改めて検証できました。同時に、工程化段階での導入容易性と長期運用の観点から、要件境界をより明確に補完することができました。

本イベントで得られた最新のフィードバックを踏まえ、当社は近日中に本プラットフォームを正式に公開し、無償のデモおよび実機体験の機会をご提供する予定です。ご関心をお持ちの方は、事前予約のうえ、ぜひお問い合わせください。

会社概要

会社名:はなびAI株式会社

所在地:東京都

事業内容:ロボット AI ブレイン技術の開発を中心に、エンボディドロボットAIの開発基盤と エコシステムを構築しています

URL:https://www.hanabiai.jp